2012年11月18日

まか通プロジェクト活動報告「11月イベント・東山職人弾丸ツアー2」その2

まか通プロジェクト活動報告「11月イベント・東山職人弾丸ツアー2」その1の続きです。前の記事をご覧でない方は上のリンクよりお読み下さい)


3件目は冨田工藝さん。
こちらでは仏像や、位牌などの仏具の制作をされています。

仏像などを作る冨田工藝
今回ご説明いただいた方は、実は京都造形芸術大学の卒業生! ご家族がこちらの工房の方と知り合いだったことが縁になり、仏像などへ興味を持ち、勤め始めたそうです。始めはアパレル業界を目指してファッションを学ばれていたそうですが、このように何かキッカケがあれば、別の領域からでも職人やもの作りの世界に入ろうという人が生まれるのかもしれませんね。

製作中の仏像がずらり
奥の作業場には、製作中の仏像が多く置かれていました。この仏像制作は10年で1人前と言われるそうで、最初の内は「仕上げ」と呼ばれる、像の端々を綺麗にする作業から担当するそうです。

また、仏像の他に取り扱っておられる位牌についてお話をお聞きしたところ、日本では今は中国製品が9割を占め、残りの1割の生産を国内で行っているそうです。安く手に入るのはいいことですが、私は大切な人の位牌を作るのであれば、やはり安さよりも自分の国で生産された手間ひまかけて作られたものにしたいなぁと思いました。


4件目は、桐箱職人さん。
今回お会いした職人さんの中ではかなり年上でした。こちらでは、職人さんのとてもにこやかな対応に、ツアー中の私たちも思わずほんわか〜な雰囲気に。

桐箱職人さんの丁寧なご説明 持ったら意外と軽い桐の箱
こう組み合わして作っていくんやで〜」と、製造途中とおぼしき桐の板を見せながら(左の写真)、とても丁寧にご説明いただきました! 今回のために準備してくれたのかと思うと、とてもありがたいです。

右の写真のような桐箱は、掛け軸を入れるためのものだそうです。実際に持たせていただきましたが、とても軽くて一同びっくり! ちなみになぜ桐の箱を用いるのかというと、表面がすぐに焦げて炭化し易い反面、それ以上中が燃えなくなるため、中に入っているものまで焼けてしまわないからだとか。

このため金庫の内張りにはこの性質を利用して、今でも桐材が使われているそうです。素材を知り尽くしている先人たちからの知恵、ですね!


最後に、近年新たに発掘された登り窯、道仙化学製陶所 跡地を見学しました。この場所は立命館大学文学部考古学コースの方々が発掘されるまでは、窯は埋められ、桜の木が植えられていたそうです。

路地奥の窯跡
こちらは日々の暮らしの中で使う器ではなく、「化学陶磁器」と呼ばれる特殊な焼き物を焼いていた窯。主に、電線を絶縁するのに使われる「碍子(がいし)」などを作られていたそうです。

このすぐ近くは住宅やお店が建ち並び、人々が行き交う五条通。しかしとある路地に踏み入ってみると、奥には小規模ですが、最初に訪れた藤平さんの所とはまた違った角度から人々の暮らしを伝える登り窯が待っていました。

……以上でまか通ルートのツアーは終了となり、東山区役所へ。アンケートを記入したのち、解散となりました。13時から15時というまさに雨雲が直撃した中でのイベントでしたが、参加された方々からは積極的に質問が出、またメンバーも参加者も和気あいあいとした良いツアーになっていたと思います!


今回お訪ねした職人さんやそのお仕事、登り窯は、一見するとただの「古い、昔のもの」かもしれません。

ですがそこには確かに今も「」と感じるものがあったり、
大切にしたい「知恵」や「精神性」を持っていたり、
人々の暮らしと共に在った証を今なお伝える「生きた場所」であったり、
見れば見るほど、知れば知るほど心を揺り動かされるものたちでした。


現代に生きる私たちにも伝わる何かを持つのであれば、歴史はあっても、決して「古めかしいもの」では無いのではと思いました。

ですのでもし、「そういえば職人さんの手しごとや品物ってじっくり見たこと無いな」という方がいらっしゃれば、見る機会が巡って来た時はぜひ!そちらに足を運んでみて下さい。実際に見て、触れることで、新たなものの見方が得られるかもしれませんよ。

なお、「まか通コース」も含めた全コースの報告は、「まか通ブログ」の方でメンバーたちから行われる予定ですので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね!

以上、中村でした。
 


ラベル:まか通
posted by プロオペ at 06:05| Comment(0) | 中村 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月16日

まか通プロジェクト企画イベント「東山職人弾丸ツアー2」集合場所 一部変更のお知らせ

こんにちは。空間演出デザイン学科4回生の中村舞衣です。

明日開催のまか通プロジェクト企画イベント
「東山職人弾丸ツアー2」ですが、
一部ルートの集合場所に変更がございます。


明日は雨天の可能性が高いということで、
「五条陶器」「生活用品」「歴史」「まか通」の、以上4ルートの集合場所が、

【東山区役所1階】(京都市東山区)

へ変更となりました。
集合時間に変更はございません。

また、「粟田ルート」は以前からお伝えしている通り「東山三条交差点 北東角(マクドナルド前)」での集合となります。他ルートと別の集合場所となりますので、こちらのルートに参加予定の方はご注意下さい。


ちなみに「粟田ルート」ですが、こちらは予約が定員に達しました!
他ルートはまだ予約受付中とのことですので、「職人さんのお話が聞けたり仕事場見学ができる」という、この貴重な機会を逃さないためにも! 少しでも興味のある方はぜひお申し込み下さい。

11月イベントチラシ表
<予約方法など詳細を記載したイベント告知記事はこちらになります>



最後に1つ、ご紹介。今回のイベント企画者であるまか通プロジェクトメンバー・河西祐介くん(情報デザイン学科3回生)が、現在まか通ブログにて「東山職人弾丸ツアー2へのカウントダウン」記事をほぼ毎日書かれています!

この記事ではツアーの各ルートおよび、ルートリーダーの紹介をされています。他メンバーもツアー準備の様子や次回ワークショップイベントの告知記事(こちらでもいずれご紹介します)を書かれていますので、皆さま、ぜひご覧下さい。

カウントダウン最終回記事は……なんと、今回の弾丸ツアーのPV(ルート紹介まとめ動画)が掲載中!

イベント参加予定の方はワクワクすること間違い無し、申し込みがまだの方は思わず参加連絡をしてしまうかも!?


皆さまのご参加、心よりお待ちしています!
以上、中村でした。
 
ラベル:まか通
posted by プロオペ at 20:45| Comment(0) | 中村 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月07日

まか通プロジェクト「11月イベント」告知

引き続き、こんにちは。まか通プロジェクト取材担当の中村です。

風が吹くと寒さを感じるようになってきた今日この頃。外に出る時間や回数が減ってきた、という方もいらっしゃるのでは。私もなるべく寒さを回避するため、日中の過ごし方を今まで以上に計算しながら活動するようになってきました。

ですが外出を控えていてはもったいない、とっておきのまか通企画イベントが、
来週17日(土)に開催されます!

その名も、
「東山職人弾丸ツアーです!

11月イベントチラシ表 11月イベントチラシ裏

◆イベント内容(チラシより引用)
職人にしか出せない “あじ” の秘密を巡る

 京都市東山区には、伝統工芸によって古くから京都の歴史を支えてきた職人たちが数多く生活しています。東山職人弾丸ツアーでは、各エリアのルートから一つを選択し、そこで職人の技術や知恵を見学していきます。受け継がれてきた日本文化を見て、聞いて、感じていただく。また伝統工芸品の需要や、後継者問題などの職人のリアルな現状を知ってもらい、伝統工芸の未来を考えます。


日 時 11月17日()
    13:00〜15:00(現地解散)※小雨決行

場 所 ※参加されるルートにより異なります。詳細は各ルートの地図をご覧下さい。

    ☆五条陶器、 生活用品、 歴史、まか通ルート
    「やすらぎふれあい館(京都市東山区)」の前に13:00集合です。

    ☆粟田ルート
    「東山三条交差点 北東角(マクドナルド前)」に13:00集合です。


定 員 完全予約制・30名(各ルート先着6名)

参加費 300円



◆今回のツアーでは、事前に希望コースをお聞きします。下記の5つのルートの中から1つをお選びの上、ご予約下さい。地図上★マークが各ルートの集合場所となります。
※当日の状況によりルートが変更される場合がございますので、ご了承下さい。


五条陶器ルート(地図)
茶碗坂の陶器職人を訪ね歩く。陶器職人に興味のある方におすすめ。

生活用品ルート(地図)
数珠、お麩など、生活に密着したものを作る様々な職人をまわる。

歴史ルート(地図)
畳職人を中心に、門前町と呼ばれる場所を訪ね歩く。

まか通ルート(地図)
まか通が普段活動拠点としている六原地域を中心にまわり、竹や扇子の職人を見学する。

粟田ルート(地図)
粟田地域で漆職人や金箔職人をまわる。


★お申し込み方法
下記のE-mailアドレスまたは電話にて「まか通 職人弾丸ツアー予約」と伝え、参加者全員のお名前、ご連絡先、ご希望ルートを添えてお申し込みください。

(E-mail)maka2pro@gmail.com
(電 話)075-791-8763 
     京都造形芸術大学プロジェクトセンター 木村・奥田
    (受付時間 9:00〜17:00 ※土日祝を除く)



告知は以上です。

完全予約制、しかも各ルート先着6名というこのイベント。
既に予約がいくつか入っているらしく、まだ定員となったものはないそうですが、ご希望のルートへ確実に参加したい場合は早めのお申し込みを……とのことでした。こ、これはすぐさま予約するっきゃないですね!


ちなみに今回のイベントの主催となる「手しごと職人のまち東山再発見プロジェクトチーム」とは、京都造形芸術大学の関本徹生教授をチームリーダーに、同大学の学生や地域の住民・東山区役所職員などで構成される団体のことです。以前、活動報告を記事にしていたかと思います。興味のある方はどうぞ、ご覧下さい!

以上、中村でした。
ラベル:まか通
posted by プロオペ at 04:47| Comment(0) | 中村 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月06日

まか通プロジェクト活動報告「11月ワークショップ・鐘馗さん作り2」

こんにちは、「まか通プロジェクト」取材担当の中村です。
朝晩はずいぶんと寒さを感じるようになってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今回は先日3日(土)に行われました、まか通のワークショップ企画
鐘馗さん作り2」の取材報告をさせていただきます!


日差しの暖かな午後1時過ぎ。会場の「六原ハウス(京都市東山区薬師町)」へ向かっていると、今回も案内役のまか通メンバーが出迎えて下さいました!

笑顔の案内役 おや、池上くんの足元に……
左の写真は、左から井上侑子さん(情報デザイン学科1回生)と岡本海くん(美術工芸学科3回生)。右の写真は、左から松内桃子さん(情報デザイン学科1回生)と池上隼平くん(環境デザイン学科3回生)です。こうして笑顔で出迎えてもらえると、これからのワークショップがより楽しみになりますね!

屋根の上の鐘馗さん
ちなみに、この企画の主役である「鐘馗さん」というのはコチラ。家の守り神として町家の屋根などに飾られている、魔除けの置物のことです。辺りを見回すと、意外と身近な場所で見られる鐘馗さん。いつも傍でまちを見守ってくれているこの神様を、「鐘馗さん作り」などを通して楽しみながら知ろうというのが、今回のワークショップ企画です!

なお、企画タイトルの「2」というのは、昨年も同様のワークショップが行われているため。昨年は盛況でしたが、今年はどうかな?と思いながら会場に足を踏み入れると……。

大にぎわいの六原ハウス
ワイワイガヤガヤ、人の声と熱気があふれ、今年も大盛況となっていました♪
写真でも分かるように、お子さんからお年寄りの方まで、様々な年代の方が参加されています! 作られる鐘馗さんも十人十色で、見ているだけでも十分楽しめるワークショップです。

なんでも作ります、作れます
特に子どもたちは、鐘馗さんに限らず色々な形を粘土で作り上げていました! 鐘馗さん以外にも受け取り希望の作品は一緒に焼成するとのことで、喜んで希望の作品を選んでいましたよ。ヤッタネ!


……その後、撮影のために会場内を歩いていると、参加者として鐘馗さん作りに取り組む岡本斐さん(京都造形芸術大学プロジェクトセンター職員)を発見! 丁度、鐘馗さんを作り始めたばかりでしたので、完成までの作業風景を撮らせていただきました。

形作り
写真内、左下が用意された粘土です。ここから必要な分を取り出し、丁度良い堅さになるまで手でこねます。ここからの作り方は人それぞれですが、岡本さんの場合はまず、大まかな形(シルエット)をとらえていきました。

細部を表現していく 化粧土で彩色
次に、配られた竹串やヘラを使って表面を彫りながら、鐘馗さんの特徴である「髭」や「剣」などを形作り(左の写真)、化粧土で色づけ(右の写真)をして……

完成です!
完成しましたー!! お疲れさまです!


今回のワークショップは、老若男女問わず誰もが「土」に触れる事を楽しんだり、オリジナル鐘馗さんの完成を喜ぶ、笑顔あふれるものとなっていました。寒さから室内で時間を過ごす事が多くなってくるこの季節ですが、こうして肩を並べながら、青空のもとで人や土と触れ合うのも楽しいですね!

なお、参加者の皆さんが作られた鐘馗さんたちは、ある程度乾燥させたのちに焼成され、今月25日(日)に受け渡しが行われます。場所は同じく、六原ハウスにて。こちらも取材ができ次第、皆さんにお伝えさせていただきます! お楽しみにっ!


中村
ラベル:まか通
posted by プロオペ at 23:15| Comment(0) | 中村 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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