2012年08月10日

まか通プロジェクト活動報告「8月イベント・地獄絵のおはなし」前編

中村です。
立秋が過ぎて、少し暑さも緩んできたかな?と思います。

そんなちょっぴり涼しくなった、8月9日の京都の夕方……。
より一層、ゾワゾワと涼しくなれる まか通プロジェクト企画イベント
地獄絵のおはなしが開催されました!

今回はそちらの報告記事となります。




夕方16時30分ごろ、京都市東山区の「清水道」のバス停に到着。
いつも以上に混雑したバスから降りると、車内より少し心地よい空気が気持ちを落ち着かせてくれました。
ほっと一息つきつつ、先月29日のワークショップと同じ会場の「やすらぎふれあい館」に向かいます。

誘導ありがとうございます!ー東山区役所にて 暑い中ご苦労様ですー!
左の写真>
向かう途中で案内をしてくれたまか通メンバーたち。写真左から中野絵菜さん、河西祐介くん(2名とも情報デザイン学科)。東山区役所の前で分かりやすい順路説明をしていただきました。ありがとうございます!

右の写真>
会場前にて撮影。 こちらでは、写真左から三窪絵理さん(情報デザイン学科)と櫻澤克征くん(美術工芸学科)が照りつける日差しの中、出迎えてくれました。


……しかし、会場にはこんな溢れる光も、前回のワークショップのような明るい雰囲気もありません。受付から既に薄暗くてこわ〜い雰囲気が出ています……(下の写真)。

受付から、雰囲気でてます…
(写真左から)伊藤成美さんと小竹彩奈さん(2人とも美術工芸学科)に参加受付をしていただき、靴を脱いでござが敷かれた「おはなし」を聞く部屋へと入ります。
今回、プロジェクトオペレーションからは私以外に、並河さんと松田くんにご参加いただきました。お二人とも、前回に引き続きありがとうございます。

ちなみに、この写真右端に写る「縦に四角い光っているもの」は、分かりづらいのですが灯籠です! まか通メンバー自作の灯籠は会場内に敷かれたござ、つまりは客席をとりかこむような配置がなされ、薄暗い部屋をぼんやりと照らしていました。

「地獄絵のおはなし」開始前
開演数分前のようす。外からの光は殆ど見えない中で、スクリーンに投影している地獄絵の写真と会場内に流れる静かで不気味な音楽が、参加者の背筋を薄ら寒くさせます。

今回のお客さんのほとんどは、小中学生かそれ未満のまだ幼い子どもたち。
私の周囲で座っていた子たちは、おはなし開始前から「なんか怖い…」「耳塞いでおこうかなぁ」と呟き合い、この雰囲気に戸惑っているようでした。
(空間演出を担当された方、これを意図していたなら大成功ではないでしょうか!)


17時過ぎ、アナウンスが静かに開演を告げると地獄絵のおはなしが始まりました。
このおはなしは、客席正面に参加者と同じく座っている語り部4名(まか通メンバー)が、マイクを使わず直接参加者に向かって地獄絵にまつわる話を語るというもの。

まずは「釜茹で地獄」……語り手の1人、岡本海くん(美術工芸学科)の低く雰囲気のある声が、会場内に響き渡ります。


「貴様は釜茹で地獄じゃ!
 生前の行いをここで悔い改めるがいいわ!」



……閻魔様の台詞を迫力のある声で読み上げると、おはなしの場面に合わせスクリーンには釜茹で地獄の地獄絵が映し出されます。鬼が人の体をひょいと掴み上げ、鍋の中へと落としてしまう絵です。

人を騙すことを楽しみ、かわした約束を全て平気で破ってのうのうと過ごしてきた男。この生前の行いによって閻魔様は天国で幸せに暮らすのではなく、地獄を彷徨うという裁きを下したのです。

始めはキョロキョロとしていた子どもたちでしたが、語り手の声が響き、スクリーンの投影画像が変わると目が釘づけになっていました。


しかし語り部はまだ1人目、地獄の案内はこれだけでは終わりません……
(続きはこちらから)

 


ラベル:まか通
posted by プロオペ at 07:23| Comment(0) | 中村 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

まか通プロジェクト活動報告「8月イベント・地獄絵のおはなし」後編

まか通プロジェクト活動報告「8月イベント・地獄絵のおはなし」前編の続きです。前の記事を読まれていない方は上のリンクよりどうぞ)

続いて語られるは「針山地獄」。
語り手は松村優里さん(情報デザイン学科)に代わり、閻魔様に悲痛な叫びを伝える女の台詞、また針山地獄に落とされる時の恐怖に満ちた叫び声が、見事なまでに演じられます。

「嫌だ、死にたくない――!!」

生前は自分のためにいい子ぶって人に告げ口をしたり、気に入らない人の悪口や他人をよく馬鹿にしていた女。そのような者が落とされるのは針山地獄。犯した罪が消えるまで何度も繰り返し針山に落とされ続けるのだと語られると、スクリーンにはおどろおどろしい針山地獄の地獄絵が……。


語り手3人目、杉本尚樹くん(情報デザイン学科)が語るのは「火あぶり地獄」。
地獄の業火を味わうは年老いた男。生前はまじめであったが、年老いて仕事がなくなっていくにつれ、生きるために盗みを行うようになったという老人へと言い渡された罪状。

火あぶりにされた老人の絵がスクリーンに映し出されると、鬼たちが笑って老人に言ったという台詞が会場に響きます。

「ゆめゆめ盗めるとは、思うのでないぞ!」

なぜ盗みをする決心をしたのか悔いる老人は、盗みをしなければ天国へ行けたのかもしれないと、赤い炎に包まれながらぼんやりと思ったとか……。


最後の語り手は古川詩穂さん(美術工芸学科)。
会場に来ている子どもたちには一番心に響くであろう「賽の河原地獄」のおはなしが語られます。

「一重つんでは父のため、二重つんでは母のため、三重つんではふるさとのため……」

賽の河原地獄とは、自らの不注意などから親より先に死んでしまった子どもたちが落とされる地獄。石の塔を積み上げれば生まれ変わることができるという言い伝えに従い、小石の塔をただひたすら積み上げる子どもたちの絵がスクリーンに映されます。
しかし……

「子どもだからとて、容赦はせぬわ!」

……小石の塔は完成前に、必ず鬼に崩されてしまうそうです。
力強い鬼の叫び、そして「一重つんでは――」という悲痛に満ちた声で語られる子どもの台詞が終わると、第1部「地獄絵のおはなし」は終了となりました。




パァッと会場が明るくなって、休憩時間。
まるで地獄から現世に戻ってきたかのようです。

「おはなし」が終わって、色んな質問や話を投げかける子どもたち 笑みがこぼれる休憩時間
左の写真は、左から松村さんと岡本くん。右の写真は、左から古川さんと杉本くん。
今まで話を真剣に聞いていた子どもたちは語り部の4人の元へつめかけ、先ほどのおはなしへの質問や、自分が知っている地獄の物語を次々と話します!
興味津々な子どもたちに、4人とも緊張が解けたのか自然と笑みがこぼれます。


第2部では、おなじみ京都造形芸術大学教授の関本徹生先生が、地獄にまつわる話を主に会場にいる子どもたちに向けて話されました。
親よりも先に死んでしまった子どもが行く「賽の河原地獄」を取り上げ、子どもたちの目を見て次のように語りかけます。

子どもが親に向けて一番の親孝行と言えるのは、親よりも先に死んでしまわないこと。
例え勉強ができなくても、元気に育ち、親の死を見送るということがとても大事。
そしてそのことを、いずれ自分に子どもができた時に話して、伝えていって欲しい――。



ちなみにこの話をする前に、先生から子どもたちに向けて「親にとって一番大事なものは何か分かる?」という質問がなされました。すると!

1番に手を挙げた子ども「子どもたち!

関本先生「そ、それを先に言ったら話が先に続かんくなるやんー!」ズッコー

この子たちなら、地獄絵のおはなしを次の世代へ語り継いでくれるのではないでしょうか? 期待大ですね!!


語り部メンバー全員集合!
イベント終わりに、語り部メンバーで記念撮影☆
女子も男子も浴衣姿がキマッてますね!

語り部、そしてまか通メンバーたち、
怖くも楽しいイベントをありがとうございました!

中村
 
ラベル:まか通
posted by プロオペ at 07:17| Comment(0) | 中村 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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